歯科コラム

Column

歯磨きってどれくらいすれば良いの?|岡山市北区北長瀬の歯医者|金山デンタルクリニック

歯磨きってどれくらいすれば良いの?

歯磨きってどれくらいすればいいの?〜歯磨きが苦手な方へ〜

今回のコラムの内容は、皆様が毎日行っている歯磨きに関する内容です。皆様は、どのくらいの頻度で歯磨きを行なっていますか?今回はどのくらいの頻度で歯磨きをするのが良いのか、論文も交えながらお答えしようと思います。
それでは最後までよろしくお願いいたします。

歯磨きはなぜ必要なのか

まず、歯磨きはなぜ行う必要があるのでしょうか。以前にもコラムで書かせていただきました、プラークが大きく関係しています。プラークというのは、歯の表面に付着している白いネバネバした塊です。プラークは細菌の塊で、1㎎に数億以上の細菌が含まれていると言われるもので、歯肉炎や歯周炎、虫歯、口臭などさまざまなお口のトラブルの原因とされています。
プラークは別名でバイオフィルムとも呼ばれており、排水溝の汚れのようにネバネバで、しっかり擦らないと除去しきれないことがわかっています。うがい薬などを使用しても効果がないことは古い論文でも報告されています。歯の表面に付着したプラークは歯ブラシなどで擦らないと取れませんので、お口の健康を守るためには歯磨きは絶対に必要なのです。

どのくらいの頻度で歯磨きすれば良いの?

では歯磨きはどのくらいの頻度で行うのが良いのでしょうか?これについてはとても興味深い論文があります。ある歯学部の学生を対象に、歯磨きをやめて何日経つと歯茎に炎症が出てくるのかを調べたものです。
結果としては2日目以降から歯茎に炎症が見られるというものでした。
この結果から、最低2日以上磨き残しがあると歯肉炎になるということがわかりました。
そして、歯肉炎を発症した学生たちが歯磨きを再開すると、約1〜2週間でもとの健康な状態に戻ったという結果になりました。
先ほどの論文の結果から、歯磨きは2日に1回で良いのかというと答えは❌です。
先ほどの論文は最低ラインの指標と考えてください。
むしろ2日以上磨き残しのある場所は、歯茎の病気になると考えていただきたいです。たった二日歯磨きをサボると歯茎は炎症を起こしてどんどん悪くなってしまうのです。
理想的な歯磨きの頻度としては、1日3回以上で起床時と就寝前、食前、食後などに行うのが良いです。

当院では、歯磨きが苦手な方には1日最低でも2回以上は歯磨きをしましょうとお伝えしています。
そして、2回のうち1回は必ず時間をかけて丁寧に歯磨きをするようにしましょう。時間帯は朝でも夜でもいつでも構いません。1日のうち必ず1回は5分以上時間をかけて丁寧に隅々まで歯を磨いてください。また、その時には歯ブラシでの歯磨きだけでなく、フロスや歯間ブラシといった補助道具も使用して歯と歯の間もしっかりお掃除していただきたいです。
まずは、そこから始めて見ませんか?とお伝えしています。毎日、少しづつ丁寧に歯磨きをする習慣を身につけていくと無理なく歯磨きが上手になって、ご自宅でのセルフケアの質も少しづつ向上していくと思います。

まとめ

今回は歯磨きの頻度についてお話ししました。歯磨きを丁寧に行なって、いつも歯を清潔な状態に保つことはお口の健康を守るうえで最も大切なことになります。毎日の歯磨きは、フッ素や定期的な歯石とりと同じか、それ以上に効果的な予防方法となります。歯磨きが苦手な方は、岡山市北区北長瀬・問屋町にあります金山デンタルクリニックへお気軽にご相談ください。あなたにあった方法で必ず歯磨きを上達させます。科学的根拠を持った歯磨き指導で確実に効果のある歯磨き方法をお伝えします。

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