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自費の根管治療とは？
自費の根管治療とは？
皆様いつも当院の医療コラムをご覧いただき誠にありがとうございます。
今回は自費で行う根管治療について解説をさせて頂こうと思います。
保険で行う根管治療と、自費で行う根管治療の違いについてなるべく分かりやすく解説できればと思います。
今回も最後までよろしくお願いします。
根管治療とは？
根管とは、元々神経が詰まっていた空洞で歯の種類によって根の本数が変わるので、根管の数も変わります。
根管内の神経に炎症が起きると激しい痛みが出たり、根管内が感染していると根の先端に炎症や膿が溜まり歯茎が腫れて痛みが出たりします。
根管治療とは、神経が炎症したり、根管内が感染した時に根管内を専用の器具や洗浄液を使用してきれいにする治療です。
根管治療の保険診療と自費診療の違い①
根管治療の保険診療と自費診療の違いは、セラミック治療などに比べて分かりにくいかもしれません。
根管治療の保険診療と自費診療の違いは、使用する器具や薬剤の違いによって診査診断の精度を向上させ、治療の成功率や再発率が大幅に改善する点です。
見た目にはわかない治療ですが、治療の成績hが格段に向上します。
当院でも、自費で行う治療の成功率は明らかな差が出ていると感じています。
根管治療の保険診療と自費診療の違い②
私の考える自費診療と保険診療の違いをまとめてみます。
なかなか全ての違いを網羅することは難しいので分かりやすい項目をまとめてみました。参考にしてみてください。
①レントゲン診査
保険診療：ほとんどがレントゲンのみ
自費診療：全てCTを使用
レントゲンでの診査は、根管の数や形、病巣の有無や大きさを知るうえでとても重要な項目です。保険診療では、条件が整わないとCTを使用することができません。症例のほとんどはできない状況です。
CTを使用することで、根管の見落としを減らし、事前に病巣の大きさを調べることで治療の難易度を知ることもできます。
その分、治療の精度も向上し、成績もよくなります。当院のCTは、細い根管も探せるようなスペックのものを使用していますが、通常のレントゲンは見落としていた根管をいくつも発見しています。
②治療中に使用する洗浄液や消毒液
保険診療と自費診療で洗浄液の種類の差はほとんどありません。洗浄液の種類に違いはありませんが、使用方法に違いがあります。自費診療ではラバーダムを使用して根管治療を行います。なので洗浄液を安心して使用することができます。
しかし、保険診療でラバーダムを使用するケースは日本ではまれなので、口腔内に洗浄液が溢れる心配があります。安全性を考えればラバーダムが必須です。また治療の成績はたっぷりの洗浄液や消毒液を使用することが大切だと言われていますので、溢れる心配がなく安全な環境でたっぷりの消毒液で洗浄することが大切になります。
③根管充填材
保険診療：ガッタパーチャ（植物由来のゴム）
自費診療：MTAセメント 生体バイオセラミック
保険で使用する根管充填材は基本的には、殺菌作用などはない植物由来のゴムです。自費診療では、MTAセメントや生体バイオセラミックスを使用しますが、これらの材料には殺菌作用があり生体にも安全で骨の誘導能まで持っているとされています。
根管内は綺麗なはずだけど、なかなか治癒がうまくいかない症例でも、MTAセメントや生体バイオセラミックスを使用することで改善するケースも少なくありません。
④マイクロスコープの使用
保険診療：条件付きでOK
自費診療：必ず使用
マイクロスコープとは、歯科専用の顕微鏡です。最大で24倍程度に拡大して視ることができます。根管のような細くて暗い管の中もしっかり視ることができます。
マイクロスコープを使用しないで、精密な治療は絶対にあり得ないと断言できます。当院でも、マイクロスコープを使用したからこそ治療に成功した事例はいくつもあります。そのくらい大きな要素となります。根管治療にマクロスコープは欠かせない存在です。
これらの他にも、細かい手技や、使用する道具の違いで保険診療と、自費診療では治療の成功率、再発率が違うのだということをご理解ください。
まとめ
今回は根管治療の保険診療と自費診療との違いをまとめてみました。
矯正治療や、セラミック治療とは異なり根管治療をわかりにくい分野だと思います。ただ、根管治療の失敗は抜歯を意味し、精度の高い根管治療は歯を可能な限り保存するためにはとても重要なのです。
当院では、保険での根管治療と自費での精密根管治療を行っております。保険診療と自費診療の違いをもっと詳しく根管治療について聞きたいという方は遠慮なく当院へお問い合わせください。
岡山市北区辰巳にあります金山デンタルクリニックは24時間web予約が可能です。
