精密根管治療

Content

岡山で精密根管治療|金山デンタルクリニック

岡山で精密根管治療を提供する金山デンタルクリニックの特徴

診査・診断と丁寧なカウンセリング

Point1.
診査・診断と丁寧なカウンセリング

金山デンタルクリニックでは、治療の前に必ずCT撮影を行い、神経の本数や根の形、病変の大きさを正確に診査。治療の可能性や成功率まで含め、CTの画像を見せながら丁寧にご説明しています。治療後の経過もマイクロスコープやCT画像をお見せしながら、ご説明させていただきます。

天然歯には、ただ食べるためだけでなく、歯髄や歯根膜といった組織が持つさまざまな「センサー」や「修復力」が備わっています。これらは一度失うとインプラントや義歯では再現できない、かけがえのない存在です。

私たちは、歯を守るための第一歩として、正確な診断と納得できるカウンセリングを大切にしています。

Point2.
マイクロスコープと滅菌管理を徹底した専門設備

日本で行われている保険の根管治療は、成功率が30〜50%程度といわれています(※須田英明「わが国における歯内療法の現状と課題」日本歯内療法学会誌2011)。
その原因は、ラバーダムの未使用やマイクロスコープの導入率の低さ、限られた診療時間など、設備・環境面の課題にあります。

当院では、マイクロスコープを完備した専用診療室で、ラバーダム下での精密根管治療を行います。

  • 治療ごとに新品の器具(ニッケルチタンファイルなど)を開封し使用
  • すべての器具をガイドラインに沿って滅菌処理
  • 毎回必ずラバーダムを使用し、唾液による感染を完全にシャットアウト

根管治療は細菌との闘いです。ほんの少しの細菌の侵入が、再感染や治癒不良につながります。だからこそ、1回1回の治療に妥協せず、徹底した衛生管理と可視化された治療を行っています。

マイクロスコープニッケルチタンファイルラバーダム

外科的歯内療法にも対応できる体制

Point3.
外科的歯内療法にも対応できる体制

「他院で治療したけど治らなかった」「再発して抜歯しかないと言われた」——そんな方にも、外科的歯内療法という選択肢があります。
金山デンタルクリニックでは、再治療が難しい症例や、根の先に大きな病変がある症例に対し、歯根端切除術などの外科的処置も行っています。

これらの治療は難易度が高く、対応できる歯科医院は限られますが、当院では症例に応じて必要な器具・材料・術式を選択し、高度な治療にも対応可能です。
学会ガイドラインに基づく外科的歯内療法では、80〜90%の成功率が報告されており(※AAEガイドライン等)、正しい手順を踏めば、まだ歯を残せる可能性は十分にあります。

なぜ、精密根管治療が必要なのか?
― 天然歯を守るために、私たちができる最善の治療 ―

金山デンタルクリニックでは、「なるべく歯を抜かずに、自分の歯を守ること」を治療方針の根幹に据えています。
それは、天然歯に勝るものはないと考えているからです。

歯の中には「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経と血管の組織が存在しており、これがあることで歯は痛みを感じたり、栄養を受け取ったり、内側から修復する力を保っています。
さらに、歯の根っこを支える「歯根膜」は、咬む力をコントロールしクッションのような働きをし、骨と歯をしっかりつなぐ役割も担っています。
こうした構造が揃って初めて、本来の歯の機能が発揮されるのです。

しかし、むし歯や外傷などで歯髄に炎症や感染が起こると、そのままでは歯を残すことができません。そういった場合に行うのが「根管治療」です。
特に、再治療が必要な感染根管や、他院で「抜歯しかない」と言われた症例に対しては、精度の高い治療が求められます。

日本の保険診療では、時間や使用機器に制限があるため、根管治療の成功率が30〜50%と低い水準にとどまっているという報告もあります。
これは、治療中の細菌感染対策(ラバーダム防湿)、正確な診断(CT撮影)、複雑な根管形態への対応(マイクロスコープ使用)などが、十分に行えない環境が背景にあります。

だからこそ当院では、「精密根管治療」として、

  • マイクロスコープを活用し、肉眼では見えない部分まで可視化
  • CTを使って根の形や病変を立体的に把握
  • 毎回ラバーダムを使用し、清潔な治療環境を徹底
  • 滅菌された器具・新品のファイルを使用し、交差感染を防止

といった、学会ガイドラインに準じた治療体制を整えています。

精密根管治療は、患者さまの大切な歯を残すための「最後の砦」でもあります。
私たちは、治療の選択肢として「抜歯」ではなく「保存」を第一に考え、再治療が難しい症例にも真剣に向き合い、可能性を最大限に広げる治療を行っています。

保険の根管治療との違い

一般的な保険診療で行われる根管治療と、金山デンタルクリニックが提供する精密根管治療との違いについて、項目ごとにご説明します。

保険の根管治療 精密根管治療
(当院)
治療目的 痛みの除去 歯を長期的に残すこと、再発リスクの最小化
診断方法 レントゲンのみが基本 CTを必ず使用し、根の形や病巣を立体的に把握
成功率
(初回)
約30~50% 約90%
治療回数 4〜5回 2〜3回
使用機器 肉眼またはルーペ 必ずマイクロスコープを使用
ラバーダム 使用率は非常に低い 100%使用
使用材料 保険適用内に限定 必要に応じて最適なものを使用
器具の衛生管理 滅菌消毒されたものを使用 全て滅菌済み
ニッケルチタンファイルは患者毎に新品を使用

難治性のケースにも対応
― 再根管治療/外科的根管治療(歯根端切除術)
~歯を残す最後の手段として、確かな技術と設備で対応します~

金山デンタルクリニックでは、通常の根管治療では改善が難しいケースに対して「外科的歯内療法(歯根端切除術・意図的再植術)」を行っています。これは、歯をできる限り保存することを第一に考える当院の治療方針のもと、再発した感染源を外科的に取り除くための〜歯を守る“最後の手段”〜です。通常の根管治療で治癒しない、根管が閉塞している、器具が破折して除去困難といった難症例において有効です。

歯根端切除術とは

歯ぐきを切開して、根の先端の感染した部分を直接除去する方法です。
歯根の先端3mmほどを切除し、感染部位を取り除いたうえで、根の先端から充填材を用いて密封します。マイクロスコープや超音波器具、MTAなどの高性能材料を使用することで、高い成功率(90%前後)が報告されています。

意図的再植術とは

一度歯を抜き、口腔外で感染源を除去・処置した後、再び元の位置に戻す治療法です。
歯根が破折していたり、通常の外科的アプローチが困難な場合に適応されます。非常に繊細な処置であり、慎重な診査と手技が必要ですが、歯を残すための有効な選択肢となります。

近年はマイクロスコープや超音波器具、高性能なバイオセラミック材料(MTAなど)を用いた「マイクロサージェリー」により、外科的根管治療の成功率は90%前後と大幅に向上しています。これは、従来の肉眼手術での60~70%という成功率に比べ、明らかに高い水準であることが臨床研究でも示されています

当院では、以下のような徹底した取り組みで治療の成功率を高めています

  • CT撮影による精密な術前診査・診断
    歯根の形態、病変の位置、周囲の解剖構造を三次元で把握し、安全かつ的確な治療計画を立てます。
  • マイクロスコープ下での精密手術
    感染源を視認しながら確実に除去できるため、治療の成功率と精度が格段に上がります。
  • 超音波チップ・専用器具の使用
    逆根管形成を最小限の侵襲で行い、封鎖性を高めます。
  • MTAやバイオセラミック材料による逆根管充填
    高い封鎖性と生体親和性を備え、治癒を促進します。
  • 非外科的根管治療との併用
    術前に根管内の感染源を可能な限り除去し、術後の感染リスクを最小限に抑えることで成功率を高めます。
  • 術後管理と定期フォロー
    術後の経過をCTを用いて丁寧に観察し、再発リスクを低減します。

外科的歯内療法は、補綴物を外さずに治療できる場合もあるため、患者さまの負担を最小限に抑えることができます。
決してすべての歯に適応できる治療ではありませんが、歯を抜かずに保存できる可能性を広げる大切な選択肢です。当院では、患者さま一人ひとりに合わせて、治療のメリット・リスクを丁寧にご説明し、納得いただいたうえで治療を進めます。

こんな方は
ご相談ください

1.歯ぐきの腫れや
再発を繰り返している方

「歯ぐきにできものができた」「以前治療した歯がまた痛い」──
こうした症状の多くは、根の中に残る細菌や治療精度の問題に起因します。
当院ではCT・マイクロスコープを駆使して、見えない原因を正確に診断し、再発リスクを徹底的に抑える精密な治療を行います。

2.他院で「抜歯しかない」
と言われたが、
本当は歯を残したい方

金山デンタルクリニックでは、“天然歯に勝るものはない”という信念のもと、保存の可能性を丁寧に診査・ご説明します。
他院で諦めかけた歯でも、外科的歯内療法(歯根端切除術や意図的再植術)を含めて、保存の選択肢をご提案します。

3.他院で治療済みの歯や
被せ物の下が再び痛む方

再治療(感染根管治療)は、治療精度が治療結果に直結する非常に繊細な処置です。
当院では、ラバーダムや滅菌管理を徹底し、毎回新品の器具を使用。再治療においても、初回治療と同じように一切の妥協なく“再発させない”ことを目的に治療します。
他院での治療途中の引き継ぎにも対応しています。

4.保険治療と精密根管治療の
違いを知りたい方

保険診療でも最大限努力を尽くしていますが、使用できる器具や時間には限界があります。
より高い成功率と長期的安定を求める方には、CT・マイクロスコープ・専用器具を駆使した自費の精密根管治療をおすすめしています。
一人ひとりの状態に合わせて、根の形・病変の大きさ・治療回数などをしっかり説明し、ご納得いただいた上で進めていきます。

治療の流れ
〜 金山デンタルクリニックでの安心・丁寧な治療ステップ 〜

1

初診・カウンセリング

まずは丁寧なカウンセリングから始まります。
歯の状態やこれまでの経緯を詳しく伺った上で、必要に応じてレントゲンやCT撮影、口腔内の診査を行います。

2

診断・治療計画のご説明

CT画像や検査結果をもとに、感染の程度や根の状態を正確に診断。
治療方法・回数・成功率・リスクなどを画像を見ながらわかりやすくご説明し、患者様と一緒に治療方針を決定します。

3

治療開始(無痛処置・衛生管理の徹底)

治療に同意いただいた後、まず麻酔をして痛みをコントロールします。
次に、唾液や細菌の侵入を防ぐためにラバーダム(防湿シート)を装着。
その後、歯の表面を清掃し、ヨードで徹底的に消毒を行います。

4

マイクロスコープ下での精密な根管治療

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使って、肉眼では見えない感染部位を確認しながら根管内を丁寧に清掃・消毒していきます。
通常2〜3回にわけて感染除去と消毒を行い、MTAセメントやバイオセラミックスにて根管内を緊密に封鎖(根管充填)します。

5

土台の構築と仮歯の装着

根管充填後、すぐにファイバーコア(土台)やレジンで支台築造を行い、仮歯を装着します。
その後の症状がなければ、最終的な被せ物(クラウン)の型取りに進みます。

6

経過観察と仕上げ

根の先に病巣がある場合は、仮歯のまま約3ヶ月間経過観察を行います。
その後、CTで治癒状況(病巣の縮小)を確認したうえで、最終補綴物の型取りを行います。

7

治療後の定期チェック

治療後も年1回のレントゲン検査を行い、再発の有無や根の状態を丁寧にモニタリングしていきます。
「治療して終わり」ではなく、その後の経過までしっかりサポートいたします。

費用と治療期間について

初回(抜髄) 治療回数 感染根管治療 治療回数
前歯 ¥77,000 2~3回 ¥88,000 2~3回
小臼歯 ¥88,000 2~3回 ¥99,000 2~3回
大臼歯 ¥99,000 2~3回 ¥110,000 2~3回
歯根端切除術
前歯 ¥88,000 1回
小臼歯 ¥99,000 1回
大臼歯 ¥110,000 1回
意図的再植術
¥110,000 1回

お支払い方法・デンタルローンについて

当院では、以下のお支払い方法をご利用いただけます。

  • 現金
  • クレジットカード(VISA/Master/JCB/AMEXなど)
  • デンタルローン
    「今すぐ治療したいけれど、一括は難しい…」という方には、金利負担の少ないデンタルローンもご案内しております。お気軽にご相談ください。

医療費控除の対象です

精密根管治療は医療費控除の対象となります。
1年間で支払った医療費の総額が一定額を超えた場合、確定申告により所得税の一部が還付されます。

実際の症例紹介
(ビフォーアフター)

症例1
他医院で抜歯と診断された歯の精密根管治療(60代女性)

治療前

精密根管治療症例1(治療前)

治療後

精密根管治療症例1(治療後)

患者主訴
  • 噛むと痛い
  • 他院で抜歯と言われたが、保存治療を受けたい
治療内容
精密根管治療
治療詳細
岡山県内の歯科医院を複数受診し、どこの病院でも抜歯を勧められたが、
どうしても諦められず何とか保存治療ができないかと当院にてご相談を受けました。

診査診断

CT上では歯根を取り囲むように透過像を認め、歯には動揺も見られました。状況としては、かなり深刻な状態でした。CT画像を注意深く確認していくと、以前の根管治療に不備があることを発見しました。歯を保存できる可能性があると判断したため精密根管治療を行うこととし、精密根管治療でも治癒しなかった場合には、歯根端切除を伴う意図的再植を行う計画となりました。

治療の流れ

ラバーダム防湿 → マイクロスコープ下で根管拡大・洗浄 → 根管充填

使用器具

マイクロスコープ、NiTiファイル、MTAセメント

治療回数・期間

3回 約2週間

治療結果
治療後1週間程度で痛みは消失しました。動揺も減少傾向にあったため仮歯を装着して経過観察を行いました。
治療後3ヶ月のCT像で歯根周囲の透過像が縮小し、歯の動揺や痛みも消失したことを確認しましたので、ジルコニアクラウンを装着して治療を終了。
費用
精密根管治療 110,000円(税込)
ジルコニアクラウン 71,500円(税込)
※保険適用外の自由診療です。
リスク・副作用
  • 治療後に違和感や痛みが残る場合があります。
  • 病変の大きさによっては治癒しないことがあります。
  • 再治療や外科処置が必要になる場合があります。
  • 根管治療後は歯根破折のリスクが高くなるため就寝時のナイトガードの使用を推奨しています。

症例2
歯根嚢胞摘出術と精密根管治療を行った症例(40代女性)

治療前

症例2 治療前

治療後

症例2 治療後

患者主訴
歯茎が大きく腫れて痛い
治療内容
  • 歯根破折した歯の抜歯
  • 歯根嚢胞摘出術
  • 精密根管治療
治療詳細
5年ほど前に他院にて、根管治療と歯根端切除術を受けた後、セラミックの被せ物を装着したとのこと。その後、何度か歯茎が腫れることがあったが、前医では経過観察をしましょうと言われていた。今回は、あまりに痛みが強く不安に思って当院へご相談に来られました。

診査診断

CTを確認すると、透過像(病変)が前歯3本分に及んでいることが確認できました。詳しく見ていくと、以前に歯根端切除をした歯が割れていること、割れた歯を中心に歯根嚢胞が形成されている可能性があり、その他の2本の歯も再度根管治療が必要な状態でした。
このまま、3本とも歯を抜いてしまうと、義歯もしくはインプラント治療が必要となりますが術後の骨の吸収量も大きくなることが予想され審美的に回復するには非常に厳しい状況です。
判断に悩みましたが、保存的治療を行うことにしました。

治療の流れ

抜歯+歯根嚢胞摘出 → 精密根管治療(ラバーダム防湿 → 根管拡大・洗浄 → 根管充填)

使用器具

マイクロスコープ、NiTiファイル、MTAセメント

治療回数・期間

例:4回 約3週間

治療結果
全ての治療を終了した時点で、歯茎の腫れや痛みは消失しました。
仮歯を装着して、3ヶ月後にCTにて病変の診査を行うと、透過像の縮小が認められたため最終的な被せ物を装着して治療を終了しました。その後も、痛みや歯茎の腫れなどもなく経過を辿っています。
費用
抜歯・歯根嚢胞摘出術:保険診療
精密根管治療(前歯2本分):1歯 88,000円(税込)×2=176,000円(税込)
※保険適用外の自由診療です。
リスク・副作用
  • 治療後に違和感や痛みが残る場合があります。
  • 病変の大きさによっては治癒しないことがあります。
  • 再治療や外科処置が必要になる場合があります。
  • 根管治療後の歯は歯根破折のリスクが高くなりますので就寝時のナイトガードの使用を推奨します。

症例3
歯根端切除術の再手術を行った症例(50代男性)

治療前

症例3 治療前・治療中

治療後

症例3 治療後

患者主訴
  • 歯茎が腫れている
  • 噛んだら痛い
治療内容
歯根端切除術
治療詳細

診査診断(例:CTで根尖病変を確認)

2年ほど前に他院で歯根端切除術を受けましたが、同じ箇所が腫れているので不安に思って当院を受診されました。CTで確認すると歯根切除術を受けた歯を中心に透過像を確認しました。詳しく調べると歯根端切除手術に不備がありマイクロスコープ下でMTAセメントを使用して再手術をすれば改善の可能性があると判断しました。

治療の流れ

マイクロスコープ下にて歯根切断面の修正、MTAセメントにて逆根管充填

使用器具

マイクロスコープ、専用超音波スケーラー、MTAセメント

治療回数・期間

1回

治療結果
術後3ヶ月後のCT画像で病変の縮小を確認しました。歯茎の腫れや痛みも消失しました。
費用
110,000円(税込)
※保険適用外の自由診療です。
リスク・副作用
  • 治療後に違和感や痛みが残る場合があります。
  • 病変の大きさによっては治癒しないことがあります。
  • 治療中に歯根破折する可能性があります。
  • 笑った時に術後の傷が目立つ可能性があります。
  • 治療後は歯根破折のリスクが高くなるため、就寝時ナイトガードの使用を推奨します。

症例4
他院で抜歯とされた歯の精密根管治療(40代男性)

治療前・治療中

症例4 治療前

治療後

症例4 治療後

治療比較

症例4 治療比較

患者主訴
  • 何もしなくても痛い
  • 歯茎が大きく腫れている
治療内容
マイクロスコープを用いた精密根管治療
治療詳細
右下の奥歯に強烈な痛みが出て当院を受診されました。

診査診断

CTで大きな根尖病変を確認しました。さらに詳しく調べると、前回の根管治療で適切な治療ができていないことがわかりました。通常は、根の先端まで充填剤(ガッタパーチャ)が詰めるべきはずがなされていない状態でした。そのため、根管内に隙間が存在し、隙間に感染源が残存しており病気が発症した可能性があると考えられます。

治療の流れ

ラバーダム防湿 → 根管拡大・洗浄 → 根管充填

使用器具

マイクロスコープ、NiTiファイル、MTAセメント

治療回数・期間

3回 約2週間

治療結果
治療後すぐに歯茎の腫れと痛みは消失しました。術後のレントゲンやCT画像でも病変(透過像)が縮小、改善されていることが確認できました。
費用
110,000円(税込)
※保険適用外の自由診療です。
リスク・副作用
  • 治療後に違和感や痛みが残る場合があります。
  • 病変の大きさによっては治癒しないことがあります。
  • 再治療や外科処置が必要になる場合があります。
  • 根管治療後は歯根破折のリスクが高くなるため就寝時のナイトガード装着を推奨します。

症例5
右下奥歯の根の病気に対する精密根管治療(20代女性)

治療前・治療中

症例5 治療前

治療後

症例5 治療後

治療比較

症例5 治療比較

患者主訴
  • 噛むと痛い
  • 他院で抜歯と言われた
治療内容
  • パーフォレーションリペア
  • マイクロスコープを用いた精密根管治療
治療詳細
他院で抜歯をしてインプラントが必要だと診断され、セカンドオピニオンを希望して当院へ受診されました。

診査診断

CTで確認すると、根の先端と付け根の部分に大きな透過像が見られます。詳しく調べると根の一部に穴が空いている状態でした。病変の原因は、根の穴を通しての感染であると診断しました。通常の根管治療だけでなく、病源の歯に空いた箇所の修復も必要となります。

治療の流れ

ラバーダム防湿 → 根管拡大・洗浄・パーフォレーション修復 → MTAセメント 根管充填

使用器具

マイクロスコープ、NiTiファイル、MTAセメント

治療回数・期間

3回 約2週間

治療結果
治療終了後から噛んだ時の痛みは消失し、術後のCTでも透過像の改善を認めました。
費用
110,000円(税込)
※保険適用外の自由診療です。
リスク・副作用
  • 治療後に違和感や痛みが残る場合があります。
  • 病変の大きさによっては治癒しないことがあります。
  • 再治療や外科処置が必要になる場合があります。
  • 根管治療後は歯根破折のリスクが高くなるため就寝時ナイトガードの装着を推奨します。

精密根管治療Q&A

1回で終わりますか?

根管治療は非常に繊細な治療で、感染の程度や歯の状態により異なります。当院では確実な治療を優先しているため、平均して2~3回の通院が必要になることが多いです。

抜歯とどちらが正解?

抜歯が必要な場合もありますが、天然歯に勝るものはありません。当院では「できるだけ歯を残す」方針で治療を行っています。精密な診査を行い、保存できるかどうかを見極めた上で、最適な選択肢をご提案します。

他院で入れた被せ物の下も治療できますか?

はい、被せ物の下の根管治療にも対応しています。必要に応じて被せ物を一時的に外して処置を行い、再度しっかりと補綴(ほてつ)を行います。状態に応じて、被せ物を外さずに対応(外科的歯内療法)できることもあります。

マイクロスコープ治療ってどんな感じ?

肉眼では見えない根の中を高倍率で確認しながら治療する方法です。感染部分を取り残さないよう、正確で丁寧な処置が可能になります。患者さんはリラックスして横になっているだけでOKです。

自費でも再発することはありますか?

100%再発しないとは言えませんが、マイクロスコープやCT、清潔な環境で行う精密治療により、再発リスクは大幅に下がります。再発を防ぐための適切な処置と予防管理を徹底しています。

他院で治療途中ですが、引き継ぎできますか?

はい、治療途中の歯でも引き継ぎ可能です。ただし、最初にCTなどで精密な診査を行い、どのような治療が必要かを判断します。

何回通えば終わりますか?

症例によりますが、平均2~3回程度の通院が目安です。難症例や再治療の場合は、回数が増えることもあります。初診時に、おおよその治療回数を説明いたします。

歯の保存はどこまで可能?

精密な診査のうえで、歯根が割れていない・重度の歯周病がないなどの条件がそろえば、かなり難しいケースでも保存できる可能性があります。一度「抜歯」と言われた歯でも、当院では残せた例が多数あります。

治療中や治療後は痛みを感じますか?

治療中は麻酔をしっかり行うため、痛みはほとんどありません。治療後に数日間軽い違和感や痛みが出ることはありますが、多くの場合は鎮痛剤で対応可能です。痛みが長引く場合も、しっかり経過を診ていきます。

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