精密根管治療

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精密根管治療|岡山市北区の歯医者|金山デンタルクリニック

当院の精密根管治療の特長

当院の精密根管治療の特長

当院では1本の歯を残すということに真剣に取り組んでいます。
保険診療では治らなかったような難治症例や炎症が大きく抜歯のリスクが高い歯に対しては、すぐに抜歯を提案するのではなく自費根管治療をご説明させていただきます。保険診療の範囲では限られた器具や薬剤で治療を行わなければなりません。とくに根管治療については新しい薬剤の認可はなかなか下りず、20年以上前から変わっていないため、治療にはどうしても限界があります。
自費治療では高度な医療機器や保険では認可されていない薬剤を使うことが可能になります。高精度CTにより通常のレントゲン写真では分からない複雑な根管の形態を診断し、炎症の原因を特定していきます。また、処置中はラバーダムという唾液の侵入を防ぐ器具を装着し、歯科用の顕微鏡(マイクロスコープ)によって細い根管の中の感染源を直接見ながら取り除き、最終的にはMTAという薬剤を詰めて再感染を防止していきます。
上記のような処置を行うことで治療の成功率を格段に上げることができ、抜歯をせずに残せる可能性が高まります。
他院にて「抜歯しかない」と言われた歯でも残せるかもしれません。抜歯を決断する前に、一度当院にご相談下さい。

精密根管治療とは

根管治療は、細菌に感染した歯髄や細菌の固まりなどの汚れをきれいに取り除き、痛み・症状を抑えて歯の寿命を伸ばす治療です。
マイクロスコープ、歯科用CT、ラバーダム防湿、ニッケルチタンファイル、MTAセメント、超音波治療器などを使用して、精密に根管治療を行うことを精密根管治療と言います。精密根管治療では、治療の成功率を向上させ、病気の再発率を低下させることができます。

  • 被せ物をしている歯に痛みがある
  • 過去に治療した虫歯がまた痛みだした
  • 疲れたときに歯ぐきが腫れる
  • 歯ぐきから膿が出てくる
  • 噛むと違和感や痛みを生じる
  • 虫歯が進行してしまったが、インプラントや入れ歯にはしたくない
  • 他院で抜歯と言われた
  • 歯を抜くしかないと悩んでいる
  • 精密な根管治療が受けられる歯科を探している

より精密な根管治療をめざして

当院では、根管治療に有用とされている設備(材料)や技術を積極的に導入し、より精密な根管治療を行っています。

マイクロスコープ

マイクロスコープ

根管治療で重要なのは精密性です。縫い針程度の太さしかない根管内を掃除する治療であり、細かい処置の連続でミクロン単位の正確さが求められます。歯を削り過ぎると、歯の根が折れてしまうリスクが高くなりますし、洗浄や消毒が不完全であると、細菌感染の再発リスクが高まります。これまで根管内部の治療は、歯科医師の「経験」や「勘」を頼りに手探りで行っていましたが、マイクロスコープの登場により、小さなものを大きく拡大して、1つ1つの繊細な処置を目で見て確実にできるようになりました。従来と比較すると、圧倒的に精密で質の高い治療を行うことができます。
当院では視野を20倍にまで拡大できる「マイクロスコープ」を導入し、より精密で確実な根管治療をめざしています。治療中の様子を動画で記録できますので、治療の経過を動画を用いてわかりやすく、ご納得いただけるように説明いたします。

歯科用CT

歯科用CT

歯科用CTは3次元の立体画像で歯のレントゲンを撮ることができる装置です。根管は複雑な形状であるうえ、歯によっては数本に分岐しています。根管の清掃・消毒を確実に行うためには、まず根管の構造や病巣の位置・大きさを正確に把握することが重要となります。その診査診断に役立つのが歯科用CTです。平面のレントゲン画像では確認できない細部も、歯科用CTの立体画像なら詳細に把握できるため、より一層精密な診査診断、治療が可能になります。

ラバーダム防湿

ラバーダム防湿

根管治療を行うと根管内の神経組織や血流がなくなり、歯の免疫力が全くない状態になります。そような歯の根管に、口の中の細菌が入り込むと増殖し放題となり、病気が再発してしまいます。ラバーダム防湿は、薄いゴム製シートで治療する歯以外を覆い、唾液中の細菌が根管内に侵入することを防ぐ、非常に重要な処置です。薬剤や治療器具の誤嚥防止、舌や頬粘膜のけがの防止、防湿による詰め物の接着強度の向上という効果もあり、治療には必須です。これにより、根管治療の成功率を飛躍的に高めることができます。

ニッケルチタンファイル

ニッケルチタンファイル

根管治療では、歯髄を除去するためにファイルと呼ばれる器具を使用します。このファイルには、一般に用いられるステンレスファイルと、ニッケルチタンファイルがあります。曲がりくねっている根管を掃除する際、ステンレスファイルでは硬すぎるために深部に入っていかずに、根管を傷つけてしまうことがありますが、ニッケルチタンファイルは超弾性の性質を持ち、曲がった根管にそってしっかり入っていきます。根管を不必要に傷つけることなく、精密に歯髄の除去が可能です。ただし、強度が弱く、施術者には破折を避ける熟練が求められます。

MTAセメント

根管治療の最後の仕上げに根管充填があります。歯髄を抜き取った根管内を緊密に塞ぐ処置ですが、隙間なく塞ぐことができなければ、数年後、これが原因となり再び細菌感染を起こしてしまうことがあります。一般的な根管治療ではガッタパーチャという酸化亜鉛を多く含むゴム状の樹脂で隙間を塞ぎますが、根管内に穿孔(穴)や根先端部の破壊などが見られるケースではガッタパーチャでは治療が難しく、そこから感染して周囲の骨の吸収や歯ぐきの腫れや痛みを引き起こしてしまうことがあります。ガッタパーチャと比較し格段に辺縁封鎖性に優れたMTAセメントであれば、このようなケースでも細菌の侵入を防ぐことが可能です。生体親和性が良く、高い殺菌作用や歯の組織を再生させる効果(再石灰化促進作用)を有しているため治療後の経過が良好になります。

超音波治療器

マイクロスコープ下の根管治療では、肉眼やルーペ下とは異なり、根管の細部までしっかり見えます。そのため、根管内部の細かい汚染物を除去したり、消毒薬を活性化させたりするために超音波治療器は不可欠です。

外科的手段を用いた根管治療

歯の神経が細菌に侵され痛みが生じている場合、適切な根管治療と薬剤の充填によって治療が可能ですが、なかには通常の根管治療では回復が見込めない症例もあります。たとえば、根管が細く(あるいは塞がっている)患部に器具が届かなかったり、亀裂があり密封が不可能であったりするケースです。このような場合は歯根端切除術(しこんたんせつじょじゅつ)などの外科的処置が検討されます。病巣のある根の先を切り取ってしまう、いわば歯の命を救うための最後の手段です。ただし、この施術によっても治る見込みが少ない場合は、適応外となることもあります。

根管治療の流れ

1

ラバーダム防湿をして虫歯や被せ物を除去

まず、ラバーダム防湿を行います。これにより治療する歯が唾液に触れて細菌に汚染されることを防ぎます。歯を削る器具(切削器具)を使って虫歯や被せ物を除去し、汚染された根管内の歯髄を露出させ、処置をしやすくします。再治療の歯であれば、詰め物や土台もすべて取り外します。

2

マイクロスコープを用いて感染歯髄を除去

次にマイクロスコープを使用しながら確実に歯髄を取り除いていきます。再治療の場合は根管内に詰めた薬剤、根尖部に溜まった膿を取り除きます。根管は非常に治療領域が細かく、構造が複雑なため、ニッケルチタン製の「ファイル」という専門器具や超音波器具を用いて、取り残しがないように徹底的に除去します。続いて空洞になった根管を拡大していきます。

3

薬液による根管内の洗浄・消毒

汚染された歯髄などを器具で除去した後、薬液によって化学的な洗浄を繰り返し行いますまい。

4

根管充填

根管がきれいに清掃、消毒され、症状の改善が認められれば、充填剤を緊密に詰める根管充填(こんかんじゅうてん)を行います。マイクロスコープで根管内を確認しながらMTAセメントで根管内をしっかりと無菌状態で封鎖し、細菌が再び侵入しないようにします。
封鎖の状態は、充填途中と充填終了後にレントゲンやCTを撮影しながら確実に充填されていることを確認します。

5

支台築造

神経を抜いた歯は、経年的に歯質が弱くなり、破折が起こりやすくなります。そのため歯を金属や樹脂を用いて補強する支台築造を行います。その土台に被せ物を付け、歯の形態及び機能を回復させて根管治療は終了です。
細菌の侵入を防ぐために、根管充填後は速やかに支台築造を行う必要があります。

根管治療の期間

精密根管治療は、90~120分の診療時間の中で、ラバーダム防湿を行い、マイクロスコープで拡大した拡大視野下で超音波機器などを駆使し、より精密で無菌的に処置を進めます。 1回の診療で時間を長く確保し,治療回数を可能な限り少なくすることは治療の成功率に大きく影響します。
通常1~3回程度で治療が終了します。
治療が終了した後も3ヶ月、6ヶ月後にCT撮影を行い、しっかり治癒しているか経過観察を行います。

根管治療の費用

抜髄・感染根管治療

自費診療

前歯 55,000円~66,000円(税込)
小臼歯 71,500円~82,500円(税込)
大臼歯 88,000円~99,000円(税込)

症例

症例① 40代男性

主訴
他院で抜歯をしてインプラントと言われたが歯を残して欲しい
治療内容
右下奥歯の精密根管治療
治療回数
3回
費用
99,000円(税込)
リスク・副作用
病巣の再発を防ぐためには、適合の良い被せ物と厳密な咬み合わせの調整が必要となります。
根管治療を受けた歯は破折のリスクが高くなります。夜間就寝時のナイトガードの装着を推奨します。

症例② 40代男性

精密根管治療症例2

主訴
歯茎にでき物があって膿が出ている
治療内容
右下小臼歯の精密根管治療
治療回数
3回
費用
82,500円(税込)
リスク・副作用
病巣の再発を防ぐためには、適合の良い被せ物と厳密な咬み合わせの調整が必要となります。
根管治療を受けた歯は破折のリスクが高くなります。夜間就寝時のナイトガードの装着を推奨します。

症例③ 30代女性

主訴
他院で抜歯と言われたが歯を残して欲しい
治療内容
髄床底穿孔修復+右下大臼歯部の精密根管治療
治療詳細
歯の位置部分は以前の治療によって根の部分に穴があいていました。
穴をMTA セメントで修復を行い、同時に精密根管治療を行いました。
費用
99,000円
リスク・副作用
病巣の再発を防ぐためには、適合の良い被せ物と厳密な咬み合わせの調整が必要となります。
根管治療を受けた歯は破折のリスクが高くなります。夜間就寝時のナイトガードの装着を推奨します。

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