当院の矯正の特長
当院では数種類のレントゲン写真やCT、顔写真等の資料を基に、一つ一つの歯の動きを予測しながら、小児から成人まで幅広い年齢層の方に、最適な治療方法をご提案します。
最近では見た目を綺麗にしたいという意識の高まりから矯正治療の需要は増加しています。できるだけ目立たずに矯正をしたいという方にはマウスピース矯正(インビザライン)をお勧めしております。また、歯並びの状態によっては従来のワイヤー矯正の方が有利な場合もあるため、当院ではワイヤー矯正の場合でも出来るだけ目立ちにくいように白いワイヤーとブラケットを選択しています。
矯正治療は治療期間がかかるため、各治療方法の特徴をよくご説明したうえで、患者様が無理なく続けていける方法を一緒に考えていきます。
ワイヤー矯正とは
ワイヤー矯正は歯列矯正の中で最も広く行われている治療法で、幅広い歯並びのお悩みに対応することが可能です。歯の表面にブラケットと呼ばれる固定装置を接着し、そこに通した金属のワイヤーの力を利用して数ミリ単位で歯を動かすことができます。
当院では歯に近い色のブラケットや、目立ちにくいワイヤーでの矯正が可能です。
ワイヤー矯正の治療範囲
治療の範囲は、奥歯を含むすべての歯列およびかみ合わせを整える「全顎(全体)矯正」と、気になる部分だけを整える「部分矯正」があります。
ワイヤー矯正の種類
矯正装置を取り付ける場所によって、大きく3つに分類されます。歯の唇・頬側に付ける表側(ラビアル)矯正と、歯の舌側に付ける裏側(リンガル)矯正、そして上顎(上の歯)を裏側矯正、下顎(下の歯)を表側矯正で行うハーフリンガル矯正があります。
当院では表側(ラビアル)矯正を行っております。
表側(ラビアル)矯正のメリット/デメリット
矯正装置を歯の表面に取り付ける一般的な矯正です。歯面に接着するブラケットと、様々な種類のワイヤーによって、ほぼ全ての症例で良好な治療結果が得られます。矯正治療の長い歴史の中で技術が進歩し、治療実績も数多く存在しています。
メリット
- 治療手技が確立されており、他の矯正治療法に比べて症例・実績が豊富
- 繊細なコントロールで3次元的に歯の移動ができる
- 表から装置が見えるためブラッシングなどケアがしやすい
- 固定式で脱着の煩わしさが無い
- 裏側矯正に比べ費用を抑えることができる
デメリット
- 表側に装着する金属性の装置(メタルブラケット)が目立ちやすい
- 装置の影響で口元に厚みが出る
- 金属性の装置は金属アレルギーを起こすことがある
- 装置が擦れて口内炎ができることがある
- 取り外せないため、虫歯予防に適切なケアが必要になる
ワイヤー矯正の適応
歯並びの悪さは単に見た目だけの問題ではなく、様々な問題を引き起こす原因にもなります。以下のような症状でお悩みの方はお気軽にご相談下さい。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎の前歯が前に傾斜していたり、突き出ていたりする状態で、一般的に「出っ歯」と呼ばれています。
空隙歯列(くうげきしれつ)
歯と歯の間にすき間が空いている歯並びのことで、一般的に「すきっ歯」と呼ばれています。
下顎前突(かがくぜんとつ)
下顎前突(かがくぜんとつ) 下顎が上顎よりも前に突き出ている状態で、横顔がしゃくれたように見えます。かみ合わせが反対になるので「反対咬合」、あるいは「受け口」とも呼ばれています。
上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)
上下の歯が前につき出ている状態で、顎の骨に問題がある場合と、歯だけが前に出ている場合とがあります。うまく噛むことができず、見た目も良くありません。唇を自然に閉じていられない場合もあります。
叢生(そうせい)
歯並びがでこぼこで、上下の歯がともに前に突き出た状態です。顎が小さいと歯が生える十分なスペースがないため、歯と歯が重なり合って、叢生が生じると考えられています。
開咬(かいこう)
口を閉じてもすき間ができ、上下の歯がきちんとかみ合わない状態です。前歯で食べ物をうまく噛み切ることができないだけでなく、正しく発音ができなかったり、咀嚼(そしゃく)がうまくできなかったりすることもあります。
過蓋咬合(かがいこうごう)
上の歯が下の歯に深く被ってしまっている状態です。このため顔が短く見えることがあります。上下の歯が過剰に接触し、歯を傷つけてしまうこともあります。
交叉咬合(こうさこうごう)
部分的に上下の歯の嚙み合わせが反対になっている状態です。
ワイヤー矯正で使用する装置
メタル(金属)ブラケット・ワイヤー
歯の表面に装着する金属性のメタルブラケットとメタルワイヤーは、ワイヤー矯正の最もスタンダードな組み合わせです。
審美ブラケット
審美ブラケットの素材は主にプラスチックやセラミックで、メタルブラケットより目立たずに治療を継続できます。ブラケットだけでなく、金属ワイヤーを白色にコーティングしたホワイトワイヤーと組み合わせるとより効果的です。
ワイヤー矯正の治療期間
治療期間は、歯並びの状態や治療内容によって異なりますが、一般的には動的治療に1~3年、治療後の保定に1~2年程度かかります。
ワイヤー矯正の流れ
1
矯正相談
- 簡単な口内の検査
- ご希望をうかがい治療開始時期や治療内容、使用する装置、治療費などについてご説明いたします
2
矯正検査
- 写真撮影:口腔内、顔貌(がんぼう:かおかたち)など
- レントゲン撮影
- 歯型の型取り
3
検査結果と治療方針の説明
- 検査結果をもとに、今後の治療計画や治療費についてご説明いたします
4
矯正治療の開始
- 装置を取り付けます
- 矯正装置を装着すると歯みがきがしにくくなりますので、徹底した口腔衛生の指導をいたします
- 通院は3~6週間に1回程度です
5
矯正治療終了 保定
- 矯正終了時の検査と、リテーナーと呼ばれる保定装置の型どりをします
- リテーナーを装着し、整えた歯並びが動かないように安定させます
- 保定期間は個人差がありますが、成人の場合1~2年程度必要です
- 定期的に後戻りなどないか確認を行います