歯科コラム

Column

メンテナンスの重要性|岡山市北区北長瀬の歯医者|金山デンタルクリニック

メンテナンスの重要性

歯周病治療後の定期的なメンテナンスの重要性について

皆様は歯医者さんに定期的にメンテナンスに行かれていますか?今回はメンテナンスに通うとどのような効果があるのかお伝えしようと思います。なんとなく歯医者で言われるから通っている方、歯医者さんが苦手で痛い時だけ通っている方にぜひお伝えしたい内容ですのでぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。日頃から定期的なメンテナンスを行うことで多くのメリットがあるのですが、今回は歯周病治療後のメンテナンスにフォーカスしてお伝えしようと思います。

メンテナンスとは?

メンテナンスと言えば『歯石とり』というイメージが強いでしょうか?
メンテナンス=歯石とり、というのは間違ってはいないのですが、それだけでは本当の意味でメンテナンスをしているとは言えません。
当院ではメンテナンスについて次のようなことを考えています。

・健康な箇所が病気にならないように予防、管理する
・治療した箇所が再発しないように予防、管理する
・問題のある箇所が悪くならないように予防、管理する

当院では、患者さんが有している様々なリスク因子を管理、コントロールしながら少しでも長く健康でいていただくために歯石を取ったり、日々のケアの状態、歯茎の状態、噛み合わせの状態をチェックし、炎症やかみ合わせのリスクコントロールすることがメンテナンスの本質であると考えています。

メンテナンスでは何をしているの?

メンテナンスでは歯を綺麗にするだけでなく、お口の中の色々なことを見ているのです。患者さん一人一人お口の中の問題は違いますし、リスク因子も異なりますので患者さんごとに見るべきポイントが変わってきます。メンテナンスを行う上でチェックする代表的な項目を紹介します
・自宅での歯磨きの状態
・歯茎の状態
・かみ合わせの状態
・被せ物や詰め物の状態
・生活習慣の変化など
上記のような内容を患者さん毎に必要な箇所をチェックし、お口の中の状況をお伝えし自宅でのセルフケアや生活習慣の改善を図ったり、必要であれば問題が起きる前に早期治療を行う場合もあります。
メンテナンスでは今後大きなトラブルが起きないよう、日頃からチェックを行うことが最も大切だと考えています。
特に歯周病については歯茎の炎症をいかにコントロールしていくのかが重要になります。

メンテナンスを続けることでどのようなメリットがあるのか

メンテナンスの効果に関する論文が1970年後半から1980年前半に発表されています。この論文では歯周病の治療を受けてない人と歯周病治療を受けた人でメンテナンスをした場合と、そうでない場合で10年間に内にどのくらい歯を失ったかを調べた論文になります。結果としては、歯周病と診断された方で何もしなかった人は10年間で平均3.6本の歯を失っていることがわかりました。そして歯周病と判断され歯周病の治療を受けたがその後のメンテナンスに来なかった方は10年間で平均2.2本の歯を失い、歯周病の治療を受けて、その後もメンテナンスを受けていた人は、10年間で平均1.1本の歯しか失っていなかったというということが分かりました。
この論文から歯周病の治療を受けて、その後もメンテナンスを継続することが歯を失うリスクが大幅に軽減することに大きく貢献していることが分かります。実際に当院でも、他院では抜歯だと判断されたような非常に状態の悪い歯であっても可能な限りの治療を行い、決して万全ではない状態でも1年以上抜歯せずになんとか保存できているケースが存在します。当然全てそのようにうまくいくわけではありませんが、歯周病については治療を行うだけでなく、その後も継続的にメンテナンスに通院して炎症のコントロールをすることが非常に大切なのです。

まとめ

今回は歯周病治療の後のメンテナンスについて、その重要性をお伝えしました。定期的に歯医者さんに通院するのは大変だと思いますが、ちゃんと治療を受けてメンテナンスを受けることで自分の歯が守られます。
いつまでも自分の歯で美味しくお食事をして楽しく生活が送れるように定期的なメンテナンスに通いましょう
歯周病のことでお悩みな岡山市北区北長瀬・問屋町の金山デンタルクリニックへお気軽にご相談ください。

 

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