歯科コラム

Column

ボツリヌス療法のメリット・デメリット|岡山市北区北長瀬の歯医者|金山デンタルクリニック

ボツリヌス療法のメリット・デメリット

ボツリヌス療法のメリット・デメリット

皆さんいつも当院の医療コラムをご覧いただき誠にありがとうございます。
今回は、当院で行っているボツリヌス療法のメリットとデメリットについてまとめていきたいと思います。
ボツリヌス療法は美容医療のイメージが強いかもしっれません。しかし、医科では保険適応の疾患も多くあり、色々な疾患に対して治療薬として使用されています。
また欧米では、歯科治療の1つとして取り入れられています。
当院でも、ボツリヌス療法を取り入れていますが、治療におけるメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。
最後までご覧ください。

ボツリヌス療法とは

ボツリヌス療法とは、グラム陽性偏性嫌気性桿菌であるボツリヌス菌が産生するボツリヌス毒素を有効成分として筋肉に注射をする治療方法です。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありませんので、ボツリヌス菌に感染することはありません。
ボツリヌス毒素にはA型からG型の7種類があり、現在A型が最も多く流通しています。
最近では、B型の製品化もあります。

ボツリヌス毒素には、筋肉の神経伝達を抑制する働きがあり以下のような効果があります。

・筋肉の異常緊張を緩和させる
・痛みを和らげる
・分泌腺からの分泌物を抑制する

治療の効果は、数ヶ月程度で減弱していきます。

歯科治療での治療方法

当院では、ボツリヌス療法を咬筋肥大に改善を目的に行っています。咬筋肥大が生じると、食いしばる力が大きくなりすぎて、顎関節に異常をきたしたり、自分の歯を痛めてしまったりします。
このような噛む力を咬合力といい、咬合力をコントロールすることで顎関節や歯を守ることができるのです。
そのために、人間が食いしばるために使う咬筋にボツリヌス毒素を注射をして、筋肉の肥大化を抑制させる治療を行っています。

ボツリヌス療法のメリット

・副採用がほとんどない
・施術時間が短い
・薬物療法の減量、中断ができる
・複数回の治療で、薬剤の持続期間が長くなる傾向がある

ボツリヌス療法のデメリット

・薬剤の効果が弱いときに、2ヶ月程度待たないと追加投与できない
・薬剤に対してアレルギーのリスクがある
・内出血のリスクがある
・投与部位を間違えると、もとに戻るまで数ヶ月かかる

まとめ

今回は、ボツリヌス療法におけるメリット、デメリットについてまとめてみました。ボツリヌス療法は医科ではすでに多くの疾患に治療薬として使用されている薬剤です。保険診療にも適応されている安全性の高い薬剤となっています。
まだまだ歯科では馴染みの少ない薬剤ですが、欧米などでは、歯科治療の1つとして使用されています。
ボツリヌス療法を使用することで、筋肉の緊張や,肥大化の抑制、収縮の抑制を図ることができます。
歯科では、主に噛む力(咬合力)をコントロールすることで、顎関節や歯、被せ物、詰め物を保護することができます。
食いしばりや、顎関節症が原因の偏頭痛や肩こりもボツリヌス毒素で症状が改善するケースも多くあります。

当院では、安心安全なボツリヌス治療を心がけております。ボツリヌス治療にご興味の方はお気軽に岡山市北区北長瀬・問屋町にあります金山デンタルクリニックへお問い合わせください。
24時間WEB予約も可能となっております。

矢印