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他院で治療できなかった前歯の症例を当院で精密根管治療とジルコニアクラウンにて治療した症例
今回の症例は、他の歯科医院では治療ができないということで、仮歯のまま治療が中断してしまっていたケースです。当院にお越しいただいた時には、１年近く仮歯のままでした。症例としては確かに治療が難しい状況で、当院でも治療をするべきか悩んでしまう状況でした。しかし、患者さんとの数回のカウンセリングの末、治療を行うこととなりました。結果としては、精密根管治療でなんとか歯を保存することに成功し、ジルコニアクラウンによって審美的にも満足していただくことができました。
今回の症例のように他院で、治療が難しいと言われて悩まれている方も多くおられると思います。そのような方の参考になれば幸いです。
どうぞ最後までご覧ください。
患者様の情報
- 患者様の基本情報：
40代 女性
既往歴は特になく、生活習慣にも問題はありませんでした。
- 初診時の主訴：
仮歯のままになっている前歯の治療をしてほしい
- 歯科医師による診断：
右上の中切歯は仮歯の状態で治療が中断している状態で、さらに歯には動揺があり、レントゲン上で根の先端に病変がある状態でした。
右上の側切歯にも根の先端に病変が確認できるでした。側切歯には動揺を認めませんでした。中切歯、側切歯ともに歯根の長さが短く、すでに大きく歯も削られており再治療に耐えられるか分からない状態でした。
治療計画と治療内容
治療計画
右上の中切歯と側切歯の根管治療を行い、病変の改善を確認した後、中切歯と側切歯を連結する形でジルコニアの被せ物を装着する計画を立てました。
もし根の先端の病変に治癒傾向が見られない場合は、２本の前歯を抜歯してインプラント治療を行う予定としました。
治療内容
①根管治療
根管治療の前に、まず歯根破折させないよう十分に注意しながら慎重に被せ物と土台を除去しなければなりませんでした。
今回は、マイクロスコープを使用して歯をなるべく削らないように超音波振動を当てながら慎重に除去しました。
根管治療では、根尖孔（根の先端の穴、神経の出口）が大きく、MTAセメントを充填する際に注意が必要でした。
②仮歯
元々の被せ物は、左右対称性がなく審美性に問題がありました。
左右対称性を確保するために、反対側と同じような歯並びを再現するためにわざと２本の前歯が重なる部分を作りました。この状態で、見た目の問題と機能面に問題がないかを仮歯で過ごしていただき確認と修正を行いました。
- 治療期間 約４ヶ月
治療後の状態
今回、使用した材質はジルコニアです。
元々透明感の乏しい材質はありますが、隣接する天然の歯の透明感が高くないため、ジルコニアの中でも透明度の高いものを使用し、歯の先端には透明感を演出するための染色を施しました。ジルコニアに染料を染み込ませる技法を用いたため、経年的に色が変化することはありません
治療後の注意点、アフターケアについて
ジルコニアは強い衝撃に弱く破折する可能性があります。
食事の際に注意が必要です。また就寝時の歯ぎしりや食いしばりによって破折するリスクがあるため就寝時にマウスピースを装着することを推奨します。
虫歯や歯周病にならないよう、日々のケアが大切で、定期的に歯科医院でのチェックも大切になります
費用について
- 治療にかかった費用の内訳
精密根管治療 前歯 ２本 ¥176000 (￥88000×２）
プロビジョナル 前歯 ２本 ￥15400 （￥7700×２）
ジルコニアクラウン 前歯 ２本 ￥220000（￥11000×２）
上記の値段は、治療を行った際の費用になります。治療時期や治療の内容によって費用が変わる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
当院は自費診療についてはクレジットカードの使用が可能です。
また、デンタルローンでのお支払いについても可能となっております。
まとめ
今回のケースは、他院では治療が難しい症例を当院にてなんとか治療することに成功した症例です。治療の内容自体はとても大変でしたが、最終的にはなんとか問題を解決することが出来て良かったと思います。
現在、当院でメンテナンスを行いながら経過観察を行なっております。治療後から２年ほど経過しておりますが今のところ問題なく経過しております。
もし、同じようなお悩みを持たれている方がおられましたら、ぜひ一度、岡山市北区にあります金山デンタルクリニックへご相談ください。
また、日々のケアや定期的な歯科医院でのメンテナンスを受けることで、ご自身の歯を虫歯や歯周病から守ることが出来ます。治療だけでなく、予防するために歯科医院げ通っていただける方が増えることを願っております。
