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骨が足りなくても諦めない!インプラントの骨造成について詳しく解説|岡山市北区北長瀬の歯医者|金山デンタルクリニック

骨が足りなくても諦めない!インプラントの骨造成について詳しく解説

骨が足りなくても諦めない!インプラントの骨造成について詳しく解説

インプラント治療を希望されてご来院される患者さまの中には、「他院で骨が足りないと言われた」「骨造成が必要と言われたけれど不安」というお声をいただくことがあります。

しかしご安心ください。近年のインプラント治療では、「骨が足りない=インプラントができない」ではありません。

「骨造成(こつぞうせい)」という処置によって、インプラントを安全に埋入できるよう骨を再建する技術が確立されています。

この記事では、骨造成とはどんな処置か、安全性や長期予後なども含めて、詳しく解説いたします。

骨造成とは?|“骨がない”を解決するインプラント前の重要なステップ

インプラント治療を行うには、インプラント体(人工歯根)をしっかり支えるための十分な骨量と骨質が必要です。しかし、歯を失ってから長期間放置された部位や、歯周病・外傷によって骨が大きく吸収されてしまった部位では、インプラントを埋入するだけの骨が残っていないことがあります。

そういった場合に行うのが「骨造成(bone augmentation)」と呼ばれる処置です。これは、不足しているあごの骨を増やすことで、インプラント治療を可能にするための準備的処置です。


● 骨造成の代表的な術式

口腔インプラント学会や国際的なガイドライン(例:ITIトリートメントガイド)では、以下の術式が一般的に行われています。

  • GBR法(Guided Bone Regeneration)

    骨が欠損している部位に骨補填材(人工骨や自家骨)を詰め、特殊な膜(メンブレン)で覆うことで、骨が再生されるスペースを確保する方法です。1990年代から世界中で使用されており、特に局所的な骨不足の部位に有効とされています。

  • ソケットリフト/サイナスリフト

    上顎の臼歯部(奥歯)において、上顎洞(副鼻腔)との距離が近く骨が薄い場合に行う手術です。上顎洞の粘膜を慎重に持ち上げ、そのスペースに骨補填材を入れることで、十分な骨量を確保します。これにより、インプラントをより安定して埋入できます。

  • スプリットクレスト法

    骨の幅が極端に薄い場合に、骨を割って広げることでインプラントを埋められるスペースを確保する方法です。


● 骨造成の歴史と安全性

骨造成の考え方自体は1970年代から存在し、1990年代以降のバリアメンブレン(吸収性・非吸収性)の開発骨補填材の進化により、より安全かつ予知性の高い治療へと進化しました。

特にGBR法は、エビデンスレベルの高い臨床研究が多数存在しており、世界中で広く実践されています。

また、日本口腔インプラント学会でも、ガイドラインにおいて骨造成が「必要かつ安全に実施できる補助的治療」として位置づけられており、正しい診査・診断と手術手技が行われれば、高い成功率が期待できます。


● 骨造成のメリットと長期安定性

骨造成を行うことで、

  • インプラントの理想的な位置・角度での埋入が可能になる

  • 歯ぐきの形態も整い、審美的にも自然な仕上がりが得られる

  • 噛む力が適切に分散し、インプラントの長期安定性が向上する

といったメリットがあります。

一部の文献では、骨造成を伴わないインプラントよりも、骨造成を適切に行った症例の方が、長期にわたって安定しているという報告もあります(出典:J Clin Periodontol、Int J Oral Maxillofac Implants など)。

● 金山デンタルクリニックの骨造成治療

当院では、歯科用CTを用いた精密診断と、院長が歯科医師向けにインプラントセミナーを行うレベルの高度な技術により、骨造成が必要な難症例にも対応しています。

骨の状態に応じて最適な術式を選択し、安全性と治療結果の両方に配慮した計画を立てていますので、「他院で難しいと言われた」「本当にインプラントができるのか不安」といった方も、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ:あきらめる前に、まずご相談ください

骨造成という技術によって、「骨が足りないからインプラントは無理」と言われた方でも、再びしっかり噛める未来が実現できる可能性があります。

もし他院で治療を断られた経験がある方、不安を感じている方は、一度私たちにご相談ください。

金山デンタルクリニックでは、あなたの状況に合わせた最適な治療計画をご提案いたします。

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