歯科コラム

Column

歯周病について|岡山市北区北長瀬の歯医者|金山デンタルクリニック

歯周病について

歯周病の進行について

今回は歯周病がどのように進行していくのか解説しようと思います。歯周病の原因は、プラークです。プラークは細菌の塊で、プラークが歯茎の表面に付着することで歯茎の表面は炎症を引き起こします。そして、その状態が長期間放置されることで、歯茎の炎症は広がりついには顎(アゴ)の骨を溶かし始めるのです。これが、歯周病の発症までの簡単な流れです。
今回は、歯周病を放置するとどのようになってしまうのか、歯周病の進行の過程についてみていきましょう。

歯周病の進行過程

上の写真のように、歯周病にはそれぞれ軽度〜重度まで段階が分かれています。段階については、世界共通の指標で評価されています。歯茎の状態を検査する、歯周ポケット検査の結果とレントゲンを用いて歯周病の段階を診断していきます。
歯肉炎は、歯周病ではありませんが、歯周病と大きく関わる病気です。歯肉炎の原因も歯周炎と同じプラークです。歯周炎との大きな違いは、歯肉炎は歯茎のみに生じている病気で元の健康な状態に戻ることができる疾患です。歯周炎は、歯茎の炎症だけでなく、アゴの骨も溶けている状態で、溶けてしまった骨は元に戻ることはほとんどありません。歯肉炎を放置していると、歯周病を発症する可能性が極めて高くなりますので、注意が必要なのです。

歯周病の段階ごとの症状

歯周病は痛みなく進行する病気です。歯が痛くて食事ができないレベルになると手遅れになっている場合があります。しかし、初期の段階から痛みとは違う症状は現れ始めますので、サインを見逃さずに治療することができれば大丈夫です。

・軽度歯周病

歯周病の初期の段階では、骨の吸収程度はわずかです。歯周ポケットも3㎜以下です。時々歯茎がむず痒い感じがしたり、軽い違和感のような症状が見られます。しかし、歯磨きをすると歯茎から出血してきます。歯間ブランを使用すると、より詳しくどこの歯茎から出血しているのか分かります。
歯茎の見た目としては、赤く腫れぼったい感じです。時々歯茎がむず痒い感じがしたり、軽い違和感のような症状が見られます。

・中程度歯周病

歯周病の中期の段階になると、骨の吸収は歯根の1/3〜1/2程度まで進行しておりポケットも4㎜から6㎜くらいになります。歯も少しづつ揺れてきます。歯磨きによる出血の程度もひどくなります。見た目では、歯茎の赤みは強くなり、腫れもひどくなります。またこの頃から、疲れた時など体調の優れないときに歯茎が急に大きく晴れて痛みも伴うことがあります。数日すれば自然に症状が落ちつことがほとんどですが、歯周病が進行しているサインなので大変危険な状態です。必ずそのまま放置せず、速やかに歯科医院で診察を受けて治療を受けてください。

・重度歯周病

歯周病の重度の状態になると、骨の吸収は1/2を超えて進行しておりポケットも7㎜を超えてきます。歯茎もブヨブヨになっており、歯の揺れも大きくなります。歯茎からの出血もひどく、膿が出てくることもあります。この頃から、歯が揺れて痛くて食事が取れないなど本格的な症状が出てきます。
ここまで症状が進行していると治療を施しても症状が改善せず抜歯になってしまうケースが多くなります。

まとめ

歯周病の症状と進行過程についてまとめて解説しました。歯周病はほとんど痛みを伴わずに進行していく厄介な病気です。歯磨きで出血する方は、要注意です。虫歯と違って、治療期間もかかりますので早めに歯科医院で検査をしてもらうことをお勧めします。最近、歯医者に行っていない人は是非検診に行かれてください。
当院は、歯周病治療に自信があります。一人一人に合わせた治療プランをご提案させていただきます。
歯が揺れている状態でも、もしかしたら治療で治る可能性もございますので、お気軽にご相談ください。

歯周病でお悩みの方は岡山市北区北長瀬・問屋町の金山デンタルクリニックへ

 

矢印