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根管治療で行う根管内洗浄について|岡山市北区北長瀬の歯医者|金山デンタルクリニック

根管治療で行う根管内洗浄について

根管治療で行う根管内洗浄について

皆さん、いつも当院の医療コラムをご覧いただき誠にありがとうございます。
今回は、根管治療で行う根管内洗浄について解説をしようと思います。
根管治療というのは、炎症や感染を起こした歯髄や、根管内の感染物、細菌を取り除く治療の総称となります。
元々神経のあった管を根管といい、神経を取り除く処置を『抜髄」、感染した神経や感染物を取り除く処置を「感染根管治療」とも呼びます。
これらの治療を行う際には、汚れをこすりとるための「ファイル」呼ばれる細い針のような器具と、根管洗浄液と呼ばれる薬剤を使用します。そのほかにも、根っこの長さを図る機械(根管長測定器)であったり、超音波器具などを使用します。
根管の中を綺麗にするには、汚れを擦り取る機械的洗浄と薬剤の力で消毒する化学的洗浄の2つがあります。
今回は、化学的洗浄で使用する薬剤についてまとめたいと思います。

根管治療での化学的洗浄とは

根管の内部はとても複雑な形状をしており、ファイルなどで汚れを直接擦って全てを取り除くことは不可能だと考えられています。また、目には見えない細菌に対しても消毒薬を使用した化学的洗浄が有効であるとされています。
研究結果では根管内をファイルを使用しても根管の壁の約35%にはファイルが届かずに神経組織や汚染物を取り残していることがわかっています。
これらの残留物を取り除くためには、薬剤での洗浄が必須となります。また薬剤での洗浄は、ただ薬剤を流し込んで浸すだけでは効果が少ないとされ、超音波や音波機械にて薬剤を攪拌させる必要があります。

根管内洗浄の術式

①根管内に洗浄薬が満たせられるように、ファイルを使用して神経や感染物を取り除き、根管を拡大します。
②根管内に洗浄薬を満たします。
③超音波器具もしくは音波器具に専用のアタッチメントをつけて根管内に挿入します。
④30秒から60秒間薬剤を攪拌します。
⑤薬剤を交換しながら洗浄を繰り返します。

根管洗浄で使用する薬剤

根管内を洗浄するための薬剤にもいくつか種類があります。薬剤の種類と役割について解説します。

次亜塩素酸ナトリウム
この薬剤は主に、根管内の細菌を消毒することが目的で、薬剤の濃度は6%もしくは8%のものを使用します。

EDTA
この溶液は無機物を溶かすために使用します。

クロルヘキシジン
根管内の消毒のために使用する薬剤です。次亜塩素酸ナトリウムでは消毒しきれない細菌に効果があるとされています。
ゲル状のものを使用することもあります。

まとめ

今回は根管洗浄について解説をしました。根管治療には根管洗浄が必須で、消毒薬を使用します。消毒薬自体は、口腔内に漏れたり、顔や洋服に付着してはいけないので、ラバーダムを装着して使用することが推奨されています。
薬剤の使用は、根管治療ではとても重要な手順で、薬剤を攪拌する機械やアタッチメントも色々と研究、開発されています。
当院では成功率の高い根管治療を目指して、日々、情報のアップデートや機材の導入を行なっております。
他院で、抜歯と判断された歯でも残せる可能性があるかもしれません。
根管治療でお悩みの方は岡山市北区北長瀬、問屋町にあります金山デンタルクリニックへご相談ください。
24時間web予約も可能となっております。

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