入れ歯が合わない…そんな時の対処法とは？岡山市北区・金山デンタルクリニック院長が解説｜岡山市北区北長瀬の歯医者｜金山デンタルクリニック

はじめに

「最近、入れ歯がズレる」「痛くて噛めない」「食事がしづらい」など、入れ歯に関するお悩みは非常に多く寄せられます。岡山市北区の金山デンタルクリニックでも、こうしたご相談を頻繁にお受けしています。
入れ歯が合わなくなるのは珍しいことではなく、お口の中の変化や入れ歯自体の劣化など、いくつもの要因が関わります。本記事では、国内外の学会や論文に基づき、入れ歯が合わなくなる原因と、対処法について詳しく解説します。

入れ歯が合わなくなる主な原因

1. 顎の骨や歯ぐきの変化

歯を失うと、時間の経過とともに顎の骨は吸収され、歯ぐきの形も変化します。入れ歯は作製時の形に合わせて作られるため、骨や歯ぐきが変わると適合が悪くなります。また、適合のよくない義歯を使用していると顎骨の吸収が著しいと言われています。

2. 入れ歯の摩耗・変形

長期間使用することで人工歯の咬合面が摩耗したり、樹脂部分が微妙に変形し、噛み合わせがずれてきます。

3. 噛み合わせの変化

残っている歯や顎の動きが変化することで、入れ歯の安定性が損なわれることがあります。

4. お手入れ不足

入れ歯の清掃が不十分だと、表面に歯石や汚れがつき、フィット感が低下する原因となります。

学会・論文で示されるリスクと調整の必要性

日本補綴歯科学会の「義歯の長期管理に関するガイドライン2023」では、「総義歯・部分義歯は定期的な再評価と調整が必要であり、顎堤吸収や咬合の変化に応じてリラインや再製作を行うべき」と明記されています。
また、国際補綴学雑誌（International Journal of Prosthodontics）でも、「総義歯の使用者の約60％は3〜5年で適合不良を経験する」と報告されています。これらのデータからも、入れ歯は作って終わりではなく、定期的なメンテナンスが不可欠であることが分かります。

入れ歯が合わないときの対処法

• 歯科医院での調整：小さなズレや痛みは、削合や調整で改善できます。
• リライン（裏打ち）処置：顎の骨や歯ぐきが変化した場合、入れ歯の内面を新しい樹脂で裏打ちして適合を取り戻します。
• 再製作：入れ歯自体の摩耗や変形が大きい場合、新しい入れ歯を作製した方が快適に使用できます。
• 日常ケア：義歯専用ブラシや義歯洗浄剤で毎日清掃し、フィット感の低下を防ぎます。
• インプラントオーバーデンチャーの検討：顎の骨が安定せず入れ歯が動きやすい方には、インプラントで固定するタイプの入れ歯も有効です。

自己判断で市販の接着剤を長期使用することは、粘膜の炎症や不適合の原因になるため注意が必要です。

金山デンタルクリニックでの入れ歯診療

当院では、患者さまのお口に合わせた入れ歯を作製・調整しています。
院長は補綴（ほてつ）・インプラントの知識を活かし、「よく噛めて、痛みの少ない入れ歯」を目指して治療を行っています。インプラントを併用したオーバーデンチャーにも対応し、「入れ歯が合わない」「外れやすい」などのお悩みに幅広く対応可能です。岡山市北区で入れ歯の調整・作り替えをご検討の方は、お気軽にご相談ください。

まとめ

入れ歯が合わない原因は、顎の骨・歯ぐきの変化、入れ歯の摩耗、噛み合わせの変化などさまざまです。放置すると咀嚼力の低下・胃腸への負担・顎関節症などを引き起こすこともあります。
定期的なメンテナンスと適切な調整が、快適な入れ歯生活の鍵です。岡山市北区の金山デンタルクリニックでは、患者さま一人ひとりに合った入れ歯治療をご提案しています。ぜひ一度ご相談ください。

執筆者

金山 正嗣（かなやま まさつぐ）
岡山市北区出身。福岡歯科大学卒業後、大阪堺市の歯科医院に勤務し国内外で研鑽を積む。2020年、地元岡山で金山デンタルクリニックを開院。口腔インプラント学会所属、Study group SGIC会長、DSR代表、ARDEC研究員などインプラント分野でも精力的に活動中。

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