部分入れ歯の使用注意点について
- 2024年10月7日
- 入れ歯
部分入れ歯の使用法の注意点について
いつも当院の医療コラムをご覧いただきありがとうございます。
今回は、部分入れ歯を使用する際の注意点について解説をさせていただきたいと思います。
部分入れ歯とは、部分的に歯を失った方が使用する装置です。
残存歯に専用の金具で入れ歯を固定して使用する装置となっています。
部分入れ歯のメリットは、外科手術の必要もなく、ブリッジのように大きく歯を削る必要もない点です。しかし、使用方法を誤ると、義歯が壊れてしまうリスクや残っている歯がダメージを受けてしまう可能性があります。
そこで、今回は正しく部分入れ歯を使用していただくために、部分入れ歯の使用方法の注意事項についてまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
部分入れ歯使用中の注意点
①部分入れ歯はしっかり手で入れる・噛んで入れてはダメ
部分入れ歯を装着するときは、必ず手を使ってゆっくり入れてください。絶対に噛んで入れ歯を装着することがないようにしてください。噛んで入れ歯を入れることで、部分入れ歯の金具部分が壊れてしまうことがあります。金具が壊れてしまうと、修理するまでに数日かかってしまい、その間お食事が大変になります。
また、噛んで部分入れ歯を装着することで、残存歯に無理な力が加わってしまい、歯を弱らせてしまいます。
部分入れ歯を装着するときは絶対に手を使って使用するように気をつけてください。
②自分で入れ歯を調整しない
部分入れ歯を長く使用していたり、新調した時には、部分入れ歯がしっくり合ってないことがよくあります。
そのような時に、入れ歯を自分で削ったり、金具を曲げたりして調整しないでください。
入れ歯の調整はとても繊細で、調整方法を間違えるとかえって入れ歯が不安定になったり、残存歯にも悪影響を及ぼす危険性があります。部分入れ歯の調整は、歯科医院で正しく調整してもらってください。
③部分入れ歯は常に清潔にしておく
部分入れ歯は、虫歯や歯周病になることはありませんが、常に清潔にしておく必要があります。
部分入れ歯が汚い状態で使用していると残存歯が虫歯になったり、歯周病になってしまうリスクが高くなります。
また口臭の原因にもなります。
部分入れ歯を常に清潔にするように心がけてください。
長期に使用していると、入れ歯にも歯石のような汚れが付着してきます。歯科医院で綺麗にすることができますので、定期的に歯科医院で洗浄してもらうことも大切です。
④部分入れ歯を熱湯煮沸やイソジンなどで消毒しない
部分入れ歯は、一部レジンという樹脂でできています。樹脂は熱に弱いので、高温のお湯などにつけると変形の原因になりますので注意してください。また、イソジンなどを使用すると、変色の原因になりますのでやめてください。
義歯の洗浄には、部分入れ歯専用の洗浄液が販売されていますので、専用の洗浄液を使用してください。
まとめ
今回は、部分入れ歯の使用方法の注意事項についてまとめました。
部分入れ歯は正しく取り扱わないと、入れ歯が壊れてしまったり、残存歯を傷つけてしまう恐れがあります。
正しく部分入れ歯を使用すれば長期間、快適に使用することができます。
また、部分入れ歯は作製後に、定期的な調整が必須の装置です。入れ歯の調子が良くても必ず、歯科医院で定期的なチェックを受けてください。また、入れ歯だけでなく、残存歯のメンテナンスも重要になります。
部分入れ歯では、知らない間に残存歯の状態が悪くなっているケースもあります。
そのようなことが起こらないために、小まめな入れ歯のチェックと、残存歯のチェックをしてもらうようにしてください。
金山デンタルクリニックでは、入れ歯に関するお悩みにも対応しております。新しく入れ歯を作りたい、他の病院で作ってもらった入れ歯の調子が悪いなど、入れ歯に関するお悩みならなんでもお気軽にご相談ください。