歯科コラム

Column

矯正治療中のお悩み|岡山市北区北長瀬の歯医者|金山デンタルクリニック

矯正治療中のお悩み

矯正治療中のお悩み、トラブルについて②

今回は矯正治療中のお悩み、トラブルについてお話ししようと思います。
前回はワイヤー矯正で起こるトラブルについて解説しました。今回は、マウスピース型矯正装置であるインビザラインでのトラブルについて解説しようと思います。
インビザライン特有のトラブルもありますが、マウスピース型矯正装置に共通するトラブルもありますので、インビザライン以外で矯正治療をされている方や、治療を検討されている方にも参考になるかと思いますのでよろしくお願いいたします。

マウスピース矯正で起こるトラブルと対策

マウスピースの破損・紛失
マウスピース矯正は患者自身でマウスピースを交換することで歯を動かす矯正治療です。通常は数枚のマウスピースを患者自身が自分で管理しなければなりません。その時に、誤ってマウスピースを破損させたり、紛失した場合には新たにマウスピースを作り直さなくてはなりません。マウスピースはプラスチック製なので簡単に壊れることはありません。当院でマウスピースが破損したケースでは飼っているペットに壊されたという事例がありました。紛失に関しても、出張先や旅行先などの外出先で紛失するケースが多いように思います。
対策
マウスピースを破損、紛失した時は早急に歯科医院に連絡し指示を仰ぎましょう。破損した場合は、破損の程度により作りかえるのか、そのまま使用するのか、もしくは次のマウスピースへ進むのか判断が必要になります。紛失した場合も同様です。患者自身が個人の判断で行動することは良くないので必ず主治医の判断を仰いでください。また新たにマウスピースを作成する場合は、別途で費用が必要になる可能性もありますので、マウスピースの紛失、破損は十分に気をつけてください。

アタッチメントの脱離
アタッチメントとは歯の表面に接着されている突起物のことです。マウスピースの脱着時に脱離するケースがあります。このことは患者様が気をつけていても生じることがあります。
対策
アタッチメントの脱離は患者自身が気づいていない場合も多くあります。アタッチメントがないと予定通りに歯が動かない場合があります。もし、アタッチメントが取れていることに気づいたら早急に歯科医院にいきましょう。また、定期的な受診には必ず行きましょう。気づかないうちに取れているケースもよくあります。アタッチメントが取れている場合は、歯科医院で簡単に付け直すことができます。治療の過程によっては取れたままにする場合もあります。こちらも自分で勝手に判断をせずに主治医の判断に従いましょう。

顎間ゴム用のボタン脱離
顎間ゴムとはマウスピースを装着した状態で、上の歯と下の歯を繋ぐようにかける専用のゴムです。顎間ゴムをかけるためには歯の表面に専用のボタンを接着しているのですが、そのボタンが脱離することがあります。
対策
ボタンが脱離した場合には、早急に歯科医院に行って付け直してもらいましょう。顎間ゴムがないことで、不必要な歯の移動が起きたり、予定通りに歯が動かないといった問題が起きてしまいます。予防策としては、正しい方法でゴムをかけることと、顎間ゴムを使用している期間はなるべく、歯にくっつきやすい食べ物や、硬い食べ物を控えるようにしましょう。

顎関節症
矯正治療によって歯を動かしている間は、噛み合わせが不安定になることがあります。そのような場合、顎関節の既往歴のある方や、元々軽度の顎関節症のある方は顎関節症を引き起こす可能性が高くなります。
対策
矯正中の顎関節症は気をつけていても発症することがあります。そのような時は、症状にもよりますが、一旦矯正治療を中断して顎関節症の治療を行います。顎関節症の治療が終わったら矯正治療を再開します。

まとめ

今回はマウスピース矯正中に起こるトラブルについて解説をしました。マウスピース矯正は正しく装着されて初めて歯が動く治療になりますので、トラブルを放置することで不必要な歯の動きが生じたり、予定通りに歯が動かないことによる治療の遅延が生じやすい治療になります。状況によっては、ワイヤーで治療しなくてはいけなくなります。
治療中も定期的に歯科医院でチェックを受けること、何か問題が生じたらすぐに歯科医院に連絡をすることが重要です。
当院では、インビザライン、インビザラインgoでの治療が可能です。マウスピース矯正に興味のある方は、お気軽に岡山市北区北長瀬・問屋町にあります金山デンタルクリニックへお問い合わせください。

 

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