定期検診について
- 2023年5月19日
- 歯周病
定期検診の間隔の決め方について
今回は当院での定期検診の間隔の決め方についてお伝えしようと思います。皆様はどのくらいの頻度で歯科医院に定期検診に行かれていますか?または今の定期検診の間隔はどのように決めていますか?実際にどのくらいの間隔で定期検診に行くのか自分で決めて行かれている方は少ないのではないでしょうか。多くの方が、歯科医院から次は何月頃くらいに来てくださいと伝えられている、もしくは定期検診のハガキなどをもらってから行くのではないでしょうか。当院では、治療が終了した時に患者さんごとに1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月など間隔を決めて定期検診を行っております。そして、なぜその間隔で定期検診をするのか、定期検診ではどのようなことをしていくのか初めに相談をして決めています。今回は、当院でどのようにして定期検診の間隔を決めているのか簡単にお伝えさせていただきます。今別の歯科医院で定期検診に通われている方にも参考になることもあると思いますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
定期検診の目的
まず初めに定期検診の目的について明確しましょう。当院の考えている定期検診の目的を示したいと思います
定期検診の目的
・健康な歯が虫歯や歯周病にならないよう予防する
・当院で治療した歯が再び悪くならないよう予防、管理する
・昔に治療していて、今は問題ないが今後再治療が必要な歯の経過観察
・本当は治療が必要だが、今すぐに治療できない歯の経過観察
以上のことが定期検診を行う主な目的になります。実際には、患者様毎にどのようなことをチェックしていくのか個別に決めていきます。定期検診というのは、ただ歯石を取るなどお掃除をすることだけが目的ではないということをご理解いただけると定期検診の重要性をさらに深くご理解いただけると思います。
定期検診の間隔の決め方
定期検診の目的はご理解いただけたでしょうか?続いて定期検診の間隔をどのよにして決めているのか理由も含めて解説させていただきます。
現在、どの程度の間隔で定期検診を行へば良いのかを調べている論文はありますが、どの間隔が最も良いのかを示す論文はありません。しかし、色々な論文の中で3ヶ月という間隔が一つの基準となっています。3ヶ月以内の定期検診であれば、大きなトラブルにまでは発展せずに健康を維持できるという結果が多くの論文に出ています。ある論文では、色々な間隔で実験を行い、4ヶ月以上の間隔を開けると、定期検診を行っていても3ヶ月以内の定期検診に比較して、その効果が低いという結果が出ていました。当院では、この論文の結果を基準に3ヶ月毎の定期検診を基準に患者さん毎に定期検診の間隔を相談して決めるようにしています。ですから当院では1ヶ月毎の方や2ヶ月毎、3ヶ月毎の方、中には仕事が忙しい方は3ヶ月以上期間が開かないように来院できる月にランダムに来られる方もおられます。
当然患者さんが自由に決めているわけではなく、当院から理想的な間隔についてお話しをさせていただき、その上で患者さんのライフスタイルや希望をヒアリングしながら定期検診の間隔を決めて行きます。当院が3ヶ月毎の検診で大丈夫と判断しても、患者様自身が1ヶ月毎に検診を受けたい場合には、患者さまの希望を優先したりします。
当院での定期検診の間隔の基準
当院での定期検診の間隔の基準をお伝えします。
1ヶ月毎 多数の歯にセラミック治療を施したり、インプラント治療などを行なった方(治療後半年〜1年くらい)
重度に歯周病が進行しており、治療後も頻繁な経過観察や炎症のコントロールが必要な方
ご自宅でのセルフケアが苦手な方
歯石の付着するスピードが速く、歯周病のリスクが高い方
2ヶ月毎 歯石に付着するスピードが速く、歯周病のリスクがそこまで高くない方
1ヶ月毎の検診が望ましいが、来院が難しい方
3ヶ月毎 虫歯や歯周病などの治療を受けた方
歯周病や虫歯などに対してリスクのある方
比較的、セルフケアが上手な方
6ヶ月毎 小さなお子様
過去にほとんど治療歴もなく、今後もリスクの少ない方
自宅でのセルフケアが大変上手な方
実際には、もっと色々な状況を加味しながら推奨の間隔を決めて行きますが基本的には上記の条件を参考に推奨される定期検診の間隔を決めています。
まとめ
定期検診ってどのくらいの間隔でいけば良いのか悩まれていましたら、ぜひ当院へご相談ください。お口の中の状態や、その方のライフスタイルも踏まえながらおすすめの間隔をお伝えします。
治療だけでなく、しっかり予防も行っていきたい方は岡山市北区北長瀬・問屋町の金山デンタルクリニックへお気軽にお問い合わせください。