奥歯の被せ物について
- 2023年7月26日
- 審美歯科
奥歯の被せ物について(金属の被せ物 編)
当院で行っている奥歯の被せ物の治療について解説をさせていただきます。
被せ物の治療とは、虫歯によって大きく歯の形が崩壊した場合に行う治療です。被せ物は、金属やセラミックを材料に制作します。実際に、どの被せ物にすれば良いか分からないというご質問も多くいただきます。使用する材質によって、それぞれ特徴がありますので、少しでもわかりやすく解説ができればと思います。
今回は<金属の被せ物 編>となっておりますのでよろしくお願いいたします。
被せ物の種類
実際に当院で使用している被せ物の資料を載せました。
当院では、金属、強化プラスティック、ジルコニア(人工ダイヤモンド)を使用した被せ物の治療を行っております。
金山デンタルクリニックでは強度のことを考えてセラミックでの被せ物の治療は行っておりません。その代わりに、金属と同じくらいの強度があるジルコニアという人工ダイヤモンドを使用した被せ物で治療を行っております。
被せ物の特徴
<金属の被せ物>
金属の被せ物で使用するのは、金銀パラジウム合金、銀合金、もしくは金(ゴールド)となります。
金銀パラジウム合金や銀合金で作る被せ物は保険適用となります。
金(ゴールド)で作る被せ物は保険適用外となりますので、自由診療となります。
・金銀パラジウム合金、銀合金のメリット・デメリット
<メリット>
・保険で治療が受けられる
・割れることがほぼ無い
・定期的な噛み合わせの調整がそこまで必要ない
<デメリット>
・見た目が悪い
・金属アレルギーのリスクがある
・時間が経つと汚れがつきやすくなる
金銀パラジウムや銀合金で作られた被せ物は、保険診療で治療を受けることができるので日本で最も多く使用されている被せ物です。治療費用を安くおさえることができることと、強度が強いことが大きなメリットです。しかし、経年劣化が原因で、被せ物に汚れが付着しやすくなりますので、むし歯にならないよう注意が必要です。毎日の歯みがきは、時間をかけて丁寧に行うことが必要で、定期的な歯科医院でのメンテナンスで、虫歯のチェックとプロフェッショナルケアを行いましょう。
・金(ゴールド)のメリット・デメリット
<メリット>
・金属アレルギーのリスクが低い
・噛み合わせが馴染みやすい
・材質の劣化が生じにくく虫歯になりにくい
<デメリット>
・治療費用が高い(保険適用外)
・見た目が悪い
金(ゴールド)で作られた被せ物は、被せ物の強度もさることながら、長年使用してもほとんど劣化しない物質の安定性が優れています。20年近く使用された被せ物でも、ほとんど問題ない症例を多く経験しております。
また金は金属アレルギーのリスクが引くことも特徴的です。被せ物自体には、程よい硬さのため噛み合わせの馴染みも良いため、噛み合わせに問題のある症例にも安心して使用することができます。
費用は高くなりますが、金属の被せ物としては金(ゴールド)は最も適した材質であると考えています。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は金属の被せ物について解説をまとめてみました。いくつも被せ物の種類があると、どれが良いのか悩んでしまうと思います。しかし、しっかりと被せ物の特徴を理解してから被せ物の治療を受けていないと、その後のケアを正しく行うことができません。当院では、なるべくわかりやすい説明と時間をかけたカウンセリングで、治療方針を決めています。どうか、このコラムを見ている皆さまも納得した治療を受けていただければと思います。
もっと詳しく知りたい方や、自分にはどのような被せ物が合っているのか相談したい方は、お気軽にご相談く下さい。
丁寧なカウンセリングと納得した治療を受けたい方は岡山市北区北長瀬・問屋町にあります金山デンタルクリニックへ