インプラント埋入手術後のケア
- 2023年6月27日
- インプラント
インプラント埋入手術後のアフターケアについて
今回はインプラント埋入手術を受けられた方に向けて、術後どのようなことに気をつけないといけないのか解説させていただきます。インプラント治療の成功には、手術後の治癒が大きな影響を与えます。
術後の経過が悪いと、治療期間が伸びるだけでなく、仕上がりの見た目が悪くなったり、治療後の予後も悪くなってしまいます。最悪の場合は、再手術が必要になる可能性もありますので細心の注意が必要となります。
インプラント埋入手術後の注意事項について
①手術後24時間以内の入浴、運動、飲酒は血液の流れが速くなり、激しい痛みが出たり、傷口の治りが悪くなりますので避けてください。翌日より軽い飲酒、入浴、運動は行って頂いて大丈夫ですが痛みが出た時点で中止して下さい。
②タバコは禁煙をお願いいたします。タバコを吸うことで血管が収縮し血流が減少すると傷口の治りが悪くなります。また、アイコス等電子タバコにおいてもニコチン、タールの入っている物に関してはタバコと同様です。
③お食事は24時間流動食です。スープやジュースなど噛まなくて良いものをお食べ下さい。2日目3日目はうどん、お粥などやわらかく調理したものをお食べ下さい。4日目以降は少しずつ通常のお食事に戻して頂いて大丈夫です。ですが、インプラントの上部(歯の部分)を型取りするまで固いもの、大きいものをインプラント部分で食べないようにして下さい。始めの手術から最後の型取りまでの期間は最短で下顎2ヶ月、上顎3ヶ月程かかります。
④歯ブラシは手術部位近くに毛先を当てないよう注意して頂き、歯磨き粉は使用しないでください。また歯ブラシ後はブクブクうがいをしないようお願いします。歯ブラシをするのがどうしても不安な場合抜糸までの1週間は磨かなくても大丈夫です。
⑤強くブクブクうがいをすると、手術部位の中に勢いよく水が入り毛細血管が再び繋がるのを妨げてしまい、歯肉が腐ってしまい担当医が考えていた歯肉の形にならないことがあります。手術後1週間はうがいをおやめください。お帰りの際コンクールFをお渡し致しますので、手術後2週間は消毒の為にお使い下さい。使用方法は1日2回(朝晩)1回につき1分程そっとお顔を傾けるようにして手術部位が浸るようにして下さい。
⑥手術後1週間後に抜糸を行います。頬の内側と歯肉は繋がっています。頬の外からもお口の中からも過度の圧力、刺激を与えず糸が切れないようそっとしておいて下さい。
⑦抗生剤は用法、用量を守り飲みきって下さい。鎮痛剤は痛みがある場合のみ服用して下さい。
まとめ
今回は、インプラント埋入手術後のケアについて解説をしました。インプラント埋入手術後の治りは、インプラント治療そのものに大きな影響を与えます。仕上がりの見た目が悪くなってしまったり、インプラント周囲の組織にダメージが残るとインプラント治療の寿命も短くなってしまいます。
万が一、術後に手術部位が感染してしまうと、インプラント本体を撤去して再度埋入手術をやり直さなくてはいけなくなります。その際、一度目の手術よりさらに骨が細くなっていたり、歯茎のボリュームも少なくなることで、追加の骨造成や軟組織の移植術が必要なるかもしれません。
インプラント治療を予定通り、スムーズに進行させるためにもインプラント埋入手術後のケアはしっかり守っていただくことをお勧めします。
インプラント治療のことでお悩みの方は、岡山市北区にあります金山デンタルクリニックまでお気軽にご相談ください。全室完全個室でプライバシーもしっかり守られています。安心してお悩みをご相談ください。