保険の根管治療と自費の根管治療の違いについて

今回は、根管治療についての解説になります。みなさん、根管治療(根の治療)に自費で行う治療があることはご存知でしょうか。自費診療といえば、インプラントや歯列矯正、セラミック治療のイメージが強いと思います。根の治療で自費治療って、あまり知られていないように思います。
なので、今回は保険で行う根の治療と自費で行う根の治療の違いについて解説しようと思います。
今の根の治療でお悩みのある方はぜひ参考にしてみてください

根の治療(根管治療)とは

まず根の治療(根管治療)について簡単に説明します。
人間の歯の内部には必ず神経(歯髄)が存在しています。虫歯を放置していると細菌が歯の神経に侵入します。そうすると歯髄炎という状態になり、耐え難い痛みが生じます。そのような場合、痛みを取り除くために感染して炎症を起こした歯髄(神経)を取り除く、抜髄という処置を行います。
すでに歯の神経(歯髄)が感染しており、神経が死んで腐敗しているような状態、もしくは一度根の治療を行ったにもかかわらず、再度根管内が感染している場合に根管内の感染源を取り除き、綺麗にする処置を感染根管治療と呼びます。
抜髄処置、感染根管治療を合わせて根管治療と言います。

根管治療の手順

根管治療の手順について簡単に説明します。

1 虫歯の除去 
2 歯髄(神経)、感染した歯髄、感染源(古い根管充填材など)
3 根管内の洗浄、消毒
4 根管充填

自費の根管治療とは

通常、根管治療は保険で診療を受けることができます。
しかし、治療の方法については使用できる道具、薬剤に制限があります。日本の保険医療制度に規定されている根管治療の方法は数十年改正されていない古い治療体系のままです。
自費の根管治療では、最新の薬剤や医療機材を使用して、難治性の病気を治療したり、再発の少ない精密な治療を受けることができます。
具体的に使用する機材や薬剤についてご説明します。

自費根管治療で使用する機材と薬剤

・CT
 通常のレントゲンと違い、立体的に歯や歯髄の形を見ることができる特別な装置です。CTを使用することで、事前に神経の数や位置関係、形態を知ることができるので術前の精密な検査が可能になります。また、通常のレントゲンより、根の先端の炎症を見つけやすいという特徴もあります。痛みが出る前に、病変を発見し、早期治療にも役立てることができます。保険診療の場合、特定の条件を満たさない限り撮影はできません。

・マイクロスコープ
 マイクロスコープは、肉眼では見えないような細い神経の管が見えるように拡大する医療用の顕微鏡です。
機種にもよりますが、最大で24倍に拡大できたりします。
これを用いることで、根管内の状態を可視化することができます。神経や、感染物のとり残しを最小限にし治療の成功率を向上、再発率を低下させる役割があります。

・ラバーダム防湿
ラバーダム防湿は、薄いゴム製シートで治療する歯以外を覆い、唾液中の細菌が根管内に侵入することを防ぐ、非常に重要な処置です。薬剤や治療器具の誤嚥防止、舌や頬粘膜のけがの防止、防湿による詰め物の接着強度の向上という効果もあり、治療には必須です。これにより、根管治療の成功率を飛躍的に高めることができます。

・MTAセメント
根管治療の最後の仕上げに根管充填があります。歯髄を抜き取った根管内を緊密に塞ぐ処置ですが、隙間なく塞ぐことができなければ、数年後、これが原因となり再び細菌感染を起こしてしまうことがあります。一般的な根管治療ではガッタパーチャという酸化亜鉛を多く含むゴム状の樹脂で隙間を塞ぎますが、根管内に穿孔(穴)や根先端部の破壊などが見られるケースではガッタパーチャでは治療が難しく、そこから感染して周囲の骨の吸収や歯ぐきの腫れや痛みを引き起こしてしまうことがあります。ガッタパーチャと比較し格段に辺縁封鎖性に優れたMTAセメントであれば、このようなケースでも細菌の侵入を防ぐことが可能です。生体親和性が良く、高い殺菌作用や歯の組織を再生させる効果(再石灰化促進作用)を有しているため治療後の経過が良好になります。

まとめ

今回は、根の治療の保険と自費の違いを解説しました。
今回書いた内容以外にも実はもっと違う点があるのですが、長くなるので省略させていただきました。
日本では、自費での根管治療はまだまだメジャーではありませんが、皆様に少しでも知っていただけたら幸いです。
実は日本の根管治療は先進国に比べて再発率が高いく成功率も低いと言われています。原因は保険による診療です。保険診療では、どのような歯の状況でも同じ道具、同じ方法でしか治療できません。そして、その治療方法も世界から見れば古い治療です。簡単な症例では、保険でも十分治療可能です。しかし、それだけでは足りていないのです。ラバーダム防湿は日本のほとんどの歯科医院で使用されていません。マイクロスコープの導入もまだまだ少ない状況です。これでは一人一人の病気の状態に合わせた最適な治療は難しいと言わざるおえません。
当院では、その歯の状況にお応じて、保険での根管治療、自費での根管治療のプランを提示し、なるだけ分かりやすくご説明させていただきます。そして、患者様が納得してご自身で希望する治療を選択できる環境を整えております。
他院で治療中でなかなか良くならない歯や、根の病気で抜歯と診断された方は、ぜひお気軽にご相談ください。

根の治療でお困りなら岡山市北区北長瀬エリアの金山デンタルクリニックへ


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